おとなりの古家が解体され、更地になった。

駐車場になるらしい。

ふとみると、小さな水仙の葉がたくさん出ている。

おとなりさんは、一人暮らしのお年寄りの女性で、庭に色々なお花を植えておられた。

その名残りが、ここんとこの暖かさで、芽を出したのだ。

重機でガタガタ引っ掻き回した土地だが、小さな球根は日の目を見ようと一生懸命なのだ。

このまま春になり、たくさんの花が咲いてくれたらいいのにと、ふと思う。

だけど、春になる前には駐車場になってしまうのだろう。

急に見晴らしが良くなり、陽当たりも良くなったが、

家の周りが丸見え。

素敵なお庭にはほど遠く、先日は、廃品回収の人が、じきじきに我が家にやってきて、

「不要品ありませんか」

だって！

どんだけ〜。